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男性性・女性性と父性・母性についての記録完全版

心を壊し社会から離れ、
私は数年間、闇の中に閉じこもっていた。

何が私をこんなに生きづらくさせたのか?
何が私にこんなに人とうまく関われなくさせたのか?

そもそも私の生きづらさとは
未成熟な親や未成熟な周りの人間、そして自分自身の未成熟な部分がぶつかり合う中で生まれたものなのだと理解している。

そしてその思考の整理を手伝ったのが、女性性・男性性、母性・父性の概念だ。

ここに、私が自身の生きづらさと向き合う中でどのように女性性・男性性、母性・父性の概念を理解していったのか、
私自身の頭の中での解釈、整理した当時のメモを記録しておく。

※ここに残すのは、自身の人間関係の拗れを把握するためのガイドとしてのカテゴライズであり、優劣や上下関係を表すものではない。
※より解像度が上がった際には、都度内容の改訂を行うものとする

目次

男性性(切り開く、構築するエネルギー)

基本のエネルギー

行動、思考、構造、目的、計画、判断、分析、実行、推進力、突破力、集中力、切る、貫く、定める、方向づける、進める、外へ出す

車で例えると「アクセル」→燃料を一気に消費するようなエネルギーの使い方イメージ

男性性が強いとき

  • 決断力が高い
  • 目的に向かって一直線に進む
  • 願望実現への行動を厭わない
  • 白黒をすぐにつける
  • 責任を引き受ける(頼られる)のが好き
  • 自分の領域意識が強い
  • リーダー役を担いやすい
  • 自己効力感(自分でなんとかできる感覚)が高い
  • 状況整理、判断、解決に時間をかけない
  • モチベーションが高い
  • 「頼りがいがある」という印象を受けやすい

責任を引き受けるのが好きなことと、実際に責任を果たせているかどうかは別の話

デメリット

  • 世の中での成功者、優秀な人と呼ばれる人は、男性性が強い傾向が高く、何をやっても結果を出しやすいが、
    なんでもできるが故に、人生の道に迷うことがしばしばある
    →人生の目的、魂の役割ではないところで力を発揮していることがある
  • エネルギーが強い分、成熟していないと「男性性の強さが正しいことだ」という概念に囚われやすく、巻き込む人数が増える傾向がある

男性性が弱いとき

  • じっくりと決断に時間をかける
  • 目的よりも流れに身を任せやすい
  • 他人主導で物事を進める傾向がある
  • 自分の願望実現のための行動、努力が苦手、または少なめ
  • 計画性が低い
  • 競争や勝敗に関心が薄い

男性性の弱さはエネルギーの発現傾向であり、欠点ではない

デメリット

  • 強い男性性と比べ、特徴の穏やかさゆえ、初見では「子供っぽい」「頼りない」と誤解を受けやすい。
    時間をかけるほど良さが伝わりやすい側面がある。
  • 男性エネルギー由来の行動力や実行力などが弱い分、変化にも弱く、未成熟な時は「何もできない」と自己効力感が低くなりやすい

成熟した男性性

  • 自分の方向性や目的を明確に持ち、淡々と進める
  • 目的に向かう気概がありながらも、無闇に無駄を排除しない
  • 「守る」ために戦う
  • 「未来を切り拓く」ために力を使う
  • 成果だけでなく、過程や土台を重視する
  • 様々なペースの人を待つことができる
  • この判断が「逃げ」なのか「必要な選択」なのかの見分けがつくようになる

成熟した男性性は父性との親和性が高く、ドラマや漫画などの人気の男性キャラクターも「強い男性性を備えている」または「成熟した男性性×父性」を兼ね備えている場合が多い。

未成熟な男性性

  • 認められるために無理をして成果を出す
  • 自分の力を誇示することで存在価値を感じる
  • 弱さを隠すための成果主義
  • 目標達成のために、不要なものを排除しすぎてしまう
  • 「男性性の強さ=優れている」という価値観が強い
  • 感情的なもの、時間のかかるものなどを嫌悪する傾向がある
  • 苦手なものは人任せにしてしまう傾向がある

成果、肩書き、数字、知識の量、力の強さ、持ち物の多さ、結果の優劣などへのこだわり、執着がでやすい。

デメリット

  • マウント文化が生まれやすい
  • 不要なものを排除する傾向が強くなりすぎると、行きすぎた個人主義が孤立になりやすい
  • 「男性性の強さが正義」といった空気が社会に広がると、心身に不調を来たす人が増えやすい
  • 承認欲求から、無自覚に他人を支配構造に入れてしまうことがある
  • 上下関係、優劣があることが安心材料

男性性の未熟さは、女性性の未熟さとセットになっていることがほとんど

女性性(受け入れる、感じるエネルギー)

基本のエネルギー

感情、心、共感、受け取る、休む、感じる、楽しむ、五感、回復力、体感、ひらめき、受容、つなぐ、包む、育む、内で温める

成熟した女性性

  • 感情が揺れることへの恐怖がなくなる
  • 不安に飲み込まれなくなる
  • 自分で自分を満たすことができる
  • 外からの承認や愛情がなくても崩れない
  • 他人の感情に巻き込まれず、必要な距離を保ちながらも受容できる
  • 柔らかいけれど芯がある

あらゆる未熟や未完成を受け入れる温かな器が、人類全体の母のような空気を醸し出し
母性へとつながっていく

女性性が強いとき

  • 人の気持ちや雰囲気をよく察し、空気を読む
  • 美的感覚、感受性が鋭く、五感が発達している
  • 相手を受け入れる包容力が強い
  • 関係性を深める力が強い
  • 相手を安心させる雰囲気を持つ

女性性の強めの価値観は社会権を得ているものが多いため、副作用として生まれているデメリットが見落とされがち

デメリット

  • 女性性が強く未成熟な時、主観的なバイアスから「相手の感情を受け入れてあげるべきだ」という正義感に囚われやすく、結果的に相手の成長の余白を奪ってしまったり甘やかして共依存化させてしまうことがある

女性性が弱いとき

  • 表情や感情表現のバリエーションが少なめ
  • 美的感覚、創造性が控えめ
  • 価値観の違うものや慣れ親しんでいないものを受け入れることが苦手

女性性が弱いと、幸せを感じる力が弱くなりやすいが、女性性の弱さ自体は欠点ではない

デメリット

  • 感受性の控えめさが、自己犠牲につながりやすい
  • 女性性の強い人からは「人の気持ちに疎い」と共感力のなさで倦厭されやすい

未成熟な女性性

  • 気持ちをわかって欲しい
  • 愛されることで存在価値を確認したい
  • 他人の機嫌や感情に依存し、自分の感情が左右されやすい
  • 必要以上に尽くして、見返りを期待する
  • 自己犠牲をしがち
  • 感情の安定は他者に与えてもらうものだと信じている

デメリット

  • 人口の多さから「察すること」「共感すること」が常識だ、という空気が生まれやすい
  • 同調圧力に繋がりやすい
  • 弱者救済の価値観が美化されやすい
  • 「自分たちは弱者・被害者である」という自認が、「他者への加害性・搾取性」を生むという側面がある
  • 自己処理できない感情が、子供のアダルトチルドレン・ヤングケアラー化を助長させる
  • 負の感情の世代間連鎖を生みやすい

性エネルギーの強弱と成熟度

強い・弱い状態とは

男性性・女性性が強い、弱い状態とは
エネルギー自体の量、存在感、発現度合いを強弱で表す。

男性エネルギー、女性エネルギーの強弱

強い:そのエネルギーが多く、行動や態度に明確に現れる

弱い:そのエネルギーの総量が少なめで、行動にも現れにくい

⚠️ここでいう「強い/弱い」は、エネルギーの出方や存在感の違い、性質そのものを指しており、優劣はない。

成熟・未熟な状態とは

男性性・女性性が成熟、未成熟な状態とは
エネルギーの“使い方”や“質”を表している。

男性エネルギー、女性エネルギーの成熟度

成熟:そのエネルギーを自分や相手を生かすために使える状態

未成熟:衝動的、防衛的で、自分や相手を消耗させる使い方になりやすい

⚠️強いことと成熟していること、弱いことと未熟であることは別の話として捉える。

男性性と女性性の強弱・成熟度の組み合わせ

男性性と女性性をそれぞれ強・弱、成熟・未成熟で分けるとより自分や相手の現在地がわかるようになり
自ずと何が関係性を滞らせているのかもわかるようになってくる。

 男性性の4象限

強い×成熟

  • 決める
  • 引き受ける
  • 守る
  • 境界線を引く
  • 前に進める
  • 必要な時に切る
  • 未来のために力を使う

強い×未熟

  • 押し切る
  • 支配する
  • 決めつける
  • 勝ち負けや優劣への執着が強い
  • 弱さを認められない
  • 速さや成果を過剰に求める

弱い×成熟

  • 必要以上に押し出さない
  • 静かに自分の軸を持つ
  • 競争に飲まれない
  • 無理に前に出ない
  • 淡々と必要な時だけ動ける

弱い×未熟

  • 決められない
  • 先延ばしにする
  • 責任を避ける
  • 他人任せになりやすい
  • 自分の願望のために動けない
  • 流れに飲まれやすい
  • 逃げる

女性性の4象限

強い×成熟

  • 受容できる
  • 包める
  • 感じ取れる
  • 場を温められる
  • 柔らかいが流されない
  • 相手を尊重しつつ自分も失わない

強い×未熟

  • 感情に飲まれる
  • 境界が曖昧
  • 察してほしい欲求が強い
  • 依存や癒着が起きやすい
  • 自己犠牲しやすい
  • 受け取りと搾取の区別が曖昧

弱い×成熟

  • 過剰に巻き取らない
  • 静かな受容
  • 必要以上に同調しない
  • 感情に溺れない
  • 適切な距離感を保てる

弱い×未熟

  • 感じにくい
  • 共感が働きにくい
  • 硬い
  • 休めない
  • 美や感覚に鈍くなりやすい
  • 他者や自分の感情を切り捨てやすい

父性と母性

成熟した男性性、女性性の性質の中でもさらに

物事や他者を産み育てるための力」が育ったものを父性・母性と解釈している。

父性

父性とは:境界を引いて方向づける力、「ここからどう生きるか」を示す力。

  • 時間のかかるものや人を「待つ」ことができる
  • 境界を引く
  • 良し悪しや限界を示す
  • 方向を与える
  • 自立を促す
  • 外の世界に出るための強さを育てる

父性が未成熟場合怒りやルールの押し付けで相手を「コントロール」しようとしてしまう

母性

母性とは:受け止めて育てる力、「このままでもここにいていい」と伝える力。

  • 存在ごと受け止められる
  • 安心させる
  • 包む
  • 育つための土台をつくる
  • まだ未熟なものを、すぐ切らずに保持する
  • 未熟な状態を慈しむことができる
  • 相手の成長のための必要な手助けと、手助けをしない方がいいタイミングが見分けられる

母性と父性のバランスが取れていないと、「甘やかすだけ」になってしまう。
例えば、「ダメンズ製造機」
など

男性性・女性性 / 父性 ・母性の違い

男性性 / 女性性

エネルギーの質そのもの

父性 / 母性

→そのエネルギーが、誰かや何かを育てる時にどう働くかという機能

女性性が成熟すると、母性的な受容や包容に育ちやすい
男性性が成熟すると、父性的な境界や方向づけに育ちやすい

母性・父性の成熟度による違い

未熟な母性

  • 甘やかす飲み込む
  • 境界がない
  • かわいそうで巻き取る
  • 共依存になりやすい

成熟した母性

  • 安心を与える
  • 受け止める
  • 相手の存在を否定しない
  • でも巻き取らない
  • 育つ余白を守る

未熟な父性

  • 押しつける
  • 威圧する
  • 支配する
  • 正しさで切る
  • 恐れさせて従わせる

成熟した父性

  • 境界を引く
  • 方向を示す
  • 自立を促す
  • 必要な厳しさを持つ
  • 相手の成長のために待てる

未熟に感じる人が目の前に現れた時

育てる側の母性と父性が成熟していてバランスが取れていることはとても大切で理想である。

未熟だと感じる相手が目の前に現れ、それに苛立ったり振り回されるような感覚がある時、
それは自分自身の「育てる器」=父性、母性が育つよう試されている人生の課題とも言えるのかもしれない。

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