女をやっていなかったのかもしれない。

今日は起きた瞬間からものすごく気分が滅入っていた。
久しぶり。PMSか?

生理がきちんと7日で終わった。
整体行ってるおかげだと思う。

そもそもここ5年ほどでPMSが来るようになったのがすごいことだと思う。

今まできたことがなかった。

社会人の時は、「痛いとか言っていられない」と無意識に思っていた。
上空だと圧迫されるのか、生理は決まってフライト中に来る。

ステイ先のホテルの部屋に入った瞬間に痛みが来て動けなくなる。
寝ていることができないくらい痛かった。

学生時代から生理痛がひどかったからそういうもんだと思っていたけど。

その頃、生理のしんどさと肌荒れ対策で、数年ピルを飲み始めた。

そして5年ほど前、コロナでCAの仕事がなくなり、同時に自己啓発のスクールに通い始めたことをきっかけに
自分の気持ちに初めて目を向けるようになった。

自分の感情に目を向けるようになって初めてPMSが来るようになった。

今までの人生、子供の頃から多忙で時間に追われてやることだらけで
自分の感情なんて意識したことがなかった。

泣いていたって誰もやってくれない
今努力しなかったら後から痛い目を見るのは私だ

そんなの当たり前。

自分の体調や感情の波なんて、邪魔でしかなかった。

追いやっていただけで、本当はあったんだね。

PMSが来るようになって
「私って女だったんだな」と思った。

だから、毎月落ち込めるようになった自分が、何だか嬉しかった。

適応障害になって、お金の節約をしたかったのもあり、ピルを飲むのをやめた。

久しぶりに生理痛が来るようになったし、生理前にニキビができるようになった。

その時に私は「ピルを飲んでいる間、女をやっていなかったのかも」と思った。

仕事に支障をきたさないように
彼との旅行に被らないように
いつも美しくいるため肌荒れしないように

私は自分の「女」を犠牲にしていたのかもしれない、と思った。

ピルをやめて、自分に女が戻ってきたような気がした。
もしかして、私は人生の長い時間を女のフリをして生きてきてしまったんじゃないかと思った。

生理痛は、薬で感じないようになっていただけで、骨盤がずれているのが治ったわけではない
感情を感じないようにしていただけで、感情がなかったわけではない

両親や世間の価値観に触れて「美しくいなければ価値がない」と思い込んでいただけかもしれない

どれだけ見た目を褒めてもらっても、私は女の皮をかぶっていただけで、ずっと女をやっていなかったのかもしれない。

私は、男性性の力で女を演じていただけなんじゃないだろうか?

そう思ったら、ニキビができることすら嬉しく感じるようになった。

女のまま、無理な治療で美しくなろうとせず
整体に通ったりきちんとメンテナンスをしていこうと思った。

目次