愛情タンクが枯渇

子供の頃は、そこそこ優等生だった。
聞き分けが良くて評判だった。
 
 
母親に「あんたがちゃんとしないと私の教育がダメだと思われるからちゃんとして」と言われて育った。素直に「お母さんがダメだと思われないように」と思った。母が好きだったから。
 
母のその発言が変だと知ったのは学生の時。
友人に指摘されたのがきっかけだった。
 
初めて母に疑問を持った瞬間だった。
そうか、私は”母がちゃんとした親だと思われるため”に優等生をやっているのか。
 
 
母は厳しく育てられてきた人。
失敗すると怒鳴られてきた人。
 
だから、私の子育ても「失敗してはいけない」
 
社会人になって職場の母世代の人たちにも
「あなたのお母さんはどうやってあなたみたいに良い子を育てたの?」と言ってもらえていた。だから、お母さんの子育てはうまくいったんだと思うよ。
 
 
 
私は、母親のために注ぐ愛情を
一生分使い果たしてしまったのかもしれない。
頑張れる日と頑張れない日がある。
できれば嫌いたくない。
でも今日はちょっと枯渇してる気がするから、母を優先しすぎないようにする。
 
毎日、境界線を引く練習。

ここまで書いて気がついた。
 
私は父にも彼にも同じように
一生分愛情を注ぎ切ってしまったような気持ちになっている。
 
 
だから今はもう会う元気がないのかも。
 
境界線が引けないとこういうことが起こるんだな、と身をもって実感。
 
 
人間関係を破綻させたくなかったら、私が今ちゃんと練習しないといけないなー
 
今後の人間関係も全部ダメになってしまう。

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