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父は私の「鏡」だった。

あんなに父親に腹が立っていた理由が分かった。

私自身がこの生活に不満を持っていたんだ
助けてもらっている分際で、そんなこと思ってはいけないと思っていた

自分がした選択の結果が今の生活なのだから
今の生活が嫌だと思ってはいけない
全て自分の責任なんだから

当たり前にそう思っていた。

何の疑問も持たず、そう思ううちに
私は今の生活が不満ではない」と自己暗示をかけ
自分を欺いて自分の本心を自覚しないようにしていた

私がしないといけなかったのは、美しくない本心から目を背け大人のフリをすることではなく、見たくない本音を自覚した後にそれをどう自分で叶えていくか?と考えることだった。それが本当の自立なのに。

 

本心を自覚しないことは
自分の人生の責任を放棄することだ。

私が父に腹が立ったのは
父自身が、今の状況は全て自分が招いたことだという事実と向き合わず、人のお世話になりながら不満を言い続け迷惑をかけ続けているその姿を醜いと思ったから。

そして私の中に父と同じ要素があることに気が付かず、
頑張って演じている「正しい大人の姿」に私自身が自分で騙されていた。

最奥にある本当の自分の姿を、父という”鏡”で映されてしまったから腹が立ったんだ。

本心を見る前に建前だけで「正しく」生きようとするほど、それが周囲への凶暴性に変わりやすいことは何度も体験してきていたのに。

1番軽蔑する人ほど自分の姿を映していると何度も思い知らされてきたのに。

また「きちんとした大人のフリをしている自分」に騙されたなぁと思った。

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