ずっと溜めていた臨床心理士さんとの出来事をやっとの思いで吐き出したら、
私は思った以上に怒っていたんだなと思った。
でもそれは全て私の本当の姿を思い出させてもらうため。
全部私の問題であり課題なんだ。
臨床心理士さんが見ている「私の像」と実際の姿がズレていた
モヤモヤしていたことは他にもあった。
「先生が頭の中で描いている私の像と実際の私は、多分ズレているんじゃないか?」という疑問がだんだん確信に変わってきた。
カウンセリングでは、私が要点を話し終わると、毎回「コメントいる?」と聞かれた。
私はコメントが欲しくて言葉を終えたのではなく、対話がしたかった。
でもうまく伝わらなかった。
先生は私の物の伝え方では人とうまくいくはずがないから、このカウンセリングで会話の練習をしてほしいと言っていた。
だから先生の言うとおりに話をしていたけれど、以前の投稿でも書いたように、そのアドバイスは私が新卒の時に必死に身につけたことと内容が同じだった。
それでも先生との会話がうまく運ばなかった。そろそろ私の問題じゃない気がしてきた。
それでも、私を子供のように扱われている感覚が拭えず、
「もしかして先生は私が、”自分の意見に自信がなく、相手の肯定的な反応を貰うことで安心したい段階の人”に見えているんじゃないか?」と思った。
そこからさらに、
「もしかして先生は、私がまだ自分の好き嫌いがわからなくて、人に要望を伝えられないから拗ねていて、自己決定できないから人に委ねた人生を送っているのに嫌なことがあると人のせいにしてしまう、他責思考がベースの人だと思ってる?」という仮説が立った。
私の仮説は当たっていた。
だんだんと先生から
「あなたは僕の意見を待つ癖があるから」
「褒めて欲しいんだろうな、意見を肯定して欲しいんだろうなと思う」
「あなたに必要なのは、自分の”好き、嫌い”を知ること」
などの言葉が出てきた。
今までの私の話を聞いてきてなお私の姿を”そう”捉えたのなら、
多分もう先生に話せることはないと思った。
先生の態度からわかった私の課題
今までいただいたアドバイスがなんとなく的外れに感じてしまったことが
この気づきではっきりした。
先生のアドバイスは、読み違えた人物像に対してのものであり、
先生が「要らない」と言った私の考察結果をそのまま言われただけだった。
そうか、私の必要だった答えは「全て私の中にある」ということか。
私はもう自分を疑わなくていい。
私の考察を「要らない」と言いながら、最後は「僕の見立て通りです」と括って上下関係を固定された環境の中、
私自身の考察結果を「先生からのアドバイス」として返してもらうためにカウンセリングに通っていたのだ。
正直、もうこのためにお金は払えないと思った。
先生を本来とは違った形で使ってしまうことになったけれど、
先生は私がいつも起こす人間関係を見事に再演してくださった。
私はいつも、こういう流れで上下関係の檻に閉じ込められる。
私の課題が浮き彫りになった。
それは私が、自分を信じられない弱さから引き寄せた人間関係だった。
もう自分を信じるだけでいいんだ。
先生がどれだけ腹を立てようとも
私の中では気がついてしまったから、あとはもう先生の課題をご自身でやっていただくだけだと思った。
あるいは先生は、「僕のカウンセリングを好きなように使っていい」とおっしゃっていたので
ご自身が投影されることで課題に気づく使い方をされることすら織り込み済みだったのだろうか。
互いを鏡にしあってしまった臨床心理士さんと私
私はいつもこういう人間関係になってしまう。
この時点で私が得た気づきは、
・自分のことをこれ以上疑わなくていい
・「自分の姿を解像度高く見たい」という欲求で教えを乞いにいくと、逆に相手の鏡になってしまう
・上下関係ができる関係性から抜け出せ
だった。
こういう関係になったカウンセラーさんは、前の職場のカウンセラーを合わせて3人目だった。
私がその課題と向き合うために、臨床心理士さんが鏡になってしまった。
そして、私も臨床心理士さんにとって「何か」を映す鏡になってしまった可能性が高い。
私の中で、「カウンセラーさんは知識の豊富さや資格の有無よりも、自分の課題に気がつける方かどうか」が一番重要だとわかった。
知り合いのカウンセラーさんに確認をとった
前の職場で、私に講師の教育をご厚意でしてくださった先輩カウンセラーさんが、
大学で心理学を学び直された。
私は今まで6名のカウンセラーさんに相談させていただいてきたけれど、
彼女は本当に優秀な方だと個人的に思っている。
先輩は、前の職場を辞めて心理学の学び直しをされて
今は個人でカウンセラーをされている。
先輩が言うには、心理学の授業では、今回私が取り上げた「カウンセラーがクライアントに自分の課題を投影してしまうこと」について、1番初めに習うらしい。
先輩の見立てでも、おそらく今回の臨床心理士さんは、私を通して何かしら自分の課題を映してしまっていたんだろうとのことだった。
私は先輩のことはとても尊敬していて、
このかたのように
- 自己肯定感が高く、人に自分の課題を投影しにくい
- 投影してもすぐに自分を振り返ることができる
- 自分の見たくないところを素直に認め向き合うことができる自己肯定感の高さ
- 承認欲求が強くないのでクライアントと上下関係を作りにくい
- クライアントに答えを安易に渡さない。依存関係を作りにくい
- じっくり待つことができて相手の自立を促せる
こういうタイプの方にカウンセラーになってもらえるのが一番良いと思った。
ここまで書いていてふと思い出したけど、
私は臨床心理士さんに「私のことを答えをもらったら飛びつきそうだと思ってます?」と正直に聞いたら
「飛びつきそうだよね」と言われたんだった。
私は答えが欲しいんじゃなくて対話がしたかった。
やっぱり私の姿は誤解されてたな。